Itsukaraの日記

最新IT技術を勉強・実践中。最近はDeep Learningに注力。

DIGA録画番組名一括変更を支援するツール群:ツール追加

1年半ぐらい前に、DIGA録画番組名一括変更を支援するツール群を作成し、ほぼ毎週定期的に使っていますが、欲しい機能があったので、ツールを追加しました。

以前のツール群では、DIGAの番組情報を取得後、書換え規則に従って番組名を書換え、その番組名をDIGAに反映させていました。ただ、パターンに沿った書換えだけでなく、番組個別に番組名を書き換える作業には向いていませんでした。

そこで、DIGAの番組情報を取得後、その情報をSakura Editorなどで自由に編集し、編集結果をDIGAに反映できるようにしました。

具体的には、編集した結果を、新ツールの【番組情報】の欄(下記参照)にコピペして、ブラウザのLocalStorageに保管するだけです。この後、保管した情報を既存ツールでDIGAに反映することで、自由に番組名を書き換えることができます。

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ソースコードと使い方の説明は、下記を参照ください。

前回記事

itsukara.hateblo.jp

第一級陸上特殊無線技士試験でほぼ満点獲得

本日、10月26に受験した国家試験(第一級陸上特殊無線技士、通称一陸特)の正解が公開されました。当方の回答は1問を除き残りは全問正解でした(全36問中35問正解)。土日何回分も時間をかけた甲斐がありました。

合格発表(web)は11/15で、結果が順次郵送される予定です。結果を受け取るのが楽しみです。

当方が参考にした本やサイトは下記です。

テキスト&問題集

一発合格! 第一級陸上特殊無線技士試験 テキスト&問題集

一発合格! 第一級陸上特殊無線技士試験 テキスト&問題集

本の表紙を見ると、非常に簡単に合格できそうなので、まずはこの本を買いました。ところが、無線工学の基礎知識があることが前提で、これが全くない当方には、非常に難しく感じました。そのため、2か月くらい放っておいたのですが、別途、一陸特の養成課程を受けた方から教科書を借りたら、技術的な説明があったので、まずは、それで勉強しました。(次の本)

標準教科書

第一級陸上特殊無線技士 無線工学 (無線従事者養成課程用標準教科書)

第一級陸上特殊無線技士 無線工学 (無線従事者養成課程用標準教科書)

法規 第一・二・国内電信級陸上特殊無線技士 (無線従事者養成課程用標準教科書)

法規 第一・二・国内電信級陸上特殊無線技士 (無線従事者養成課程用標準教科書)

これらの本で、技術的な内容が、少しわかるようになりました。ただ、詳しいところは説明が省略されている部分もあるので、WEBで調べたら、下記の本が評判が良かったので、下記の本を買いました。

無線工学の解説書

解説・無線工学 2017/2018 (アマチュア無線技士問題集)

解説・無線工学 2017/2018 (アマチュア無線技士問題集)

この本は、詳しい説明が載っていて有用なのですが、残念ながら、索引が付いておらず、キーワードで検索ができない点が難点です。また、アマチュア無線技士用なためか、一陸特の教科書と比べると、カバー範囲が少し狭く感じました。

これらの本で、無線工学の内容が分かったところで、先頭の黄色い本を読んだら、かなり楽に進めることができました。一通り読み終えて、問題も解き、最後の模擬試験を試したら、無線工学は、3問間違えた程度でしたが、法規は今一つでした。

法規に関しては、覚えるしかないので、下記のサイトで勉強しました。これで、かなり実力が付いた気がします。(今回、法規は満点でした)

一陸特受験支援サイト

rikutoku.com

なお、上記サイトの問題のうち、分からなかった部分は後で再確認するように印をつけたいのですが、残念ながらそのような機能はありませんでした。

これに関しては、上記サイトのコンテンツをダウンロードして、htmlを少し書き換えることで対応しました。これにより、各問題の先頭にボタンが表示れ、これをクリックすると、問題のタイトルが赤字で表示されます(もう一度クリックすると黒に戻る)。この赤字のマークは、ブラウザを一度閉じても覚えています。

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修正方法は、下記を参照ください。

github.com


他に、一陸特の養成課程を受けた別の方から下記の本を借りて読みました。

よくわかる参考書

よくわかる 第一級陸上特殊無線技士 合格テキスト (国家・資格試験シリーズ 411)

よくわかる 第一級陸上特殊無線技士 合格テキスト (国家・資格試験シリーズ 411)

内容はわかりやすく、復習の意味で勉強になりました。また、黄色い本には載っていない少し複雑な問題もあり、理解が深まりました。

補足

試験は、東京都中央区晴海にある日本無線協会のビルで受験したのですが、受験後、受付で無線技士関連の本を売っており、今後、1つ上の資格である第一級陸上無線技術士(通称一陸技)も受験する可能性があるので本を買ってみました。そうしたら、技術内容が非常に詳しく書いてあり、一陸特を受験するにしても、初めからこれらの本を買えばよかったと感じました。

本を買うに当たっては、webの評判だけでなく、実物を見ないとだめですね。

陸技の参考書

1陸技・無線工学の基礎完全マスター―第一級陸上無線技術士

1陸技・無線工学の基礎完全マスター―第一級陸上無線技術士

1陸技・無線工学A〈無線機器〉完全マスター 2015~―第一級陸上無線技術士

1陸技・無線工学A〈無線機器〉完全マスター 2015~―第一級陸上無線技術士

一陸技・無線工学B アンテナと電波伝搬完全マスター〈2014‐〉

一陸技・無線工学B アンテナと電波伝搬完全マスター〈2014‐〉

数式処理システムSageを使ってみました

現在、訳あって無線工学の勉強をしており、教科書に書かれた空中線整合条件(インピーダンスマッチング)を確認しようと、下記式が最大になるRの値を求めるため、手で微分して、微分された式が0になるRの値を求めようとしたのですが、結構面倒で挫折しました。
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数式処理は、数式処理システムに任せれば良いと思い、Maximaをインストールして試したのですが、解(R=Z)は求まるものの、表示で括弧が抜けており、今一つ。
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括弧を表示する方法をWebで調べると、幾つか解決方法が載っていたのですが、どれも今一つ。

原因は、MaximaGUIが直接使われることが少なくなっているためでした。少し前までは、TeXmacsがGUIとして使われていたようです。しかし、MaximaとTexmacsの連携も不安定で、バージョンがうまく合わないとうまく繋がらない模様(実際、繋がらなくて困りました)。

もう少し調べたところ、現在は、Maiximaを取り込んだSageが主流として使われている模様。

Sageは、仮想アプライアンスとして提供されるため、Virtual Boxさえあれば直ぐに起動でき、IPython形式のNotebookで色々と試せました。直ぐに使えて便利です。下記は試した結果で、括弧がちゃんと表示されています。
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なお、Sageの仮想アプライアンス英語キーボードで設定されているため、当初、記号がうまく入力できず困ったのですが、これは、Windowsのブラウザでhttp://localhost:8000にアクセスしてSageを利用することで簡単に解決できました。

Sage、名前は今一つですが、中身は素晴らしいですね。

Sageの紹介は下記を参照ください。
http://doc.sagemath.org/
「Japanese」の文書を選べば、日本語の説明が見れます。

宇宙の大きさ=宇宙のシュバルツシント半径?

過去の記事で宇宙の大きさ、質量、シュバルツシント半径などを、色々と計算してみましたが、今度は観測可能な宇宙 - Wikipediaの最後の方に書かれた「星の密度の測定値に基づいた推定」に基づいて、宇宙の部分空間のシュバルツシント半径を計算してみました。

部分宇宙の半径が全宇宙の何%であるかを横軸にして、部分宇宙の半径とシュバルツシント半径(単位は光年(ly))を縦軸にしてグラフを作成してみました。

物質だけの場合、物質+DM(ダークマター)の場合、物質+DM(ダークマター)+DE(ダークエネルギー)の場合のそれぞれでグラフを作成したところ、物質+DMの場合は、部分宇宙の半径が100%の時、つまり半径が丁度宇宙全体と同じ時に、部分宇宙の半径とシュバルツシント半径が同じになりました。

これは偶然かもしれませんが、何か、出来すぎな気がします。宇宙が膨張したときの半径が、シュバルツシント半径と同じになるように、宇宙内の物質+DMの量が増えていると仮定した方が自然な気がします。

物質だけの場合

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物質+DMの場合

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物質+DM+DEの場合

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計算結果の表

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銀河団のシュバルツシント直径

宇宙のシュバルツシント直径は、観測可能な宇宙の直径よりも大きいということを、少し前の記事で書きました。それならば、銀河が集まった銀河団でも、大きなものはブラックホールになりそうです。そこで、銀河がどのくらい集まった銀河団ならば、銀河団の直径よりも、シュバルツシント直径が大きくなるか(ブラックホールとして扱えるか)を計算してみました。

このためには、銀河団内の銀河の密度が必要になりますが、この数字として、ラニアケア超銀河団の数字を使いました。つまり、5億2000万光年の領域に約10万個の銀河が集まった密度を基準にしました。

下記がその結果です。銀河が10^10個(100億個)集まると、ブラックホールになるようです。つまり、100億個、つまり宇宙の全銀河数の0.5%がラニアケア超銀河団と同じくらい密に集まると、初めてブラックホールとなるようです。

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ブラックホールの大きさ・密度 メモ

前回記事で、宇宙をブラックホールにした時、シュヴァルツシルト半径がやたらと大きく、観測可能な宇宙の直径(約930億光年)よりも大きい事、ブラックホールは質量が大きくなればなるほど中身がスカスカになるということを書きました。

中性子が集まった中性子集合体(球と仮定)の半径が、どの程度の大きさの時に、シュヴァルツシルト半径がどのくらいになるか、また、シュヴァルツシルト半径内の密度はどうなるかを計算してみました。

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中性子集合体の半径が10Km~100Kmの間で、シュヴァルツシルト半径中性子集合体半径よりも大きくなるようです。ちゃんとした本やWebで調べれば、この値が書いてあると思いますが、目測では10Km*10^0.4=25Km位に見えます。なお、半径6Km位のブラックホールもあることを考えると、少し大きいです。

また、中性子集合体の半径が1000Km~10000Kmの間で、密度が1以下(水よりも低密度)になります。目測では1000Km*10^0.8=6000Km位に見えるので、試しに6500Kmで計算したら、ちょうど1.0になりました。地球の半径6371Kmよりも少し大きいです。

このときのシュヴァルツシルト半径を計算すると、約4億Kmとなりました。太陽から火星までの距離が2.3億Km、木星までが7.8億Kmなので、太陽系の木星軌道を包む球体を水で満たせば、ブラックホールになります。この質量を計算すると、太陽の約2.7億倍、銀河中心ブラックホールの約65倍となります。

下記、横軸の範囲を、宇宙の全質量まで拡大したものです。
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宇宙の大きさに関するメモ

昨日の記事で宇宙の全質量を求め、かなりコンパクトな領域に収まってしまうことが分かりましたが、今回、宇宙全体がブラックホールになったときの大きさを計算してみました。

物質だけで2.51E+03億光年(2510億光年)、ダークマター(DM)とダークエネルギー(DE)を加えると5.11E+04億光年(51,100億光年)となりました。

これは、現在の観測可能な宇宙の直径(約930億光年)よりも大きいです。

ちなみに、NGC4889は、質量が太陽質量の210億倍で、事象の地平面の直径が約1300億kmとのことなので、下記で合っていそうです。

NGC4889 銀河 宇宙(物質) 宇宙(+DM) 宇宙(+DE)
c(光速) 3.00E+08 3.00E+08 3.00E+08 3.00E+08 3.00E+08
G(万有引力定数) 6.67E-11 6.67E-11 6.67E-11 6.67E-11 6.67E-11
M(質量) 4.20E+40 4.00E+41 8.00E+53 5.18E+54 1.63E+55
r(半径=2GM/c^2) 6.23E+13 5.93E+14 1.19E+27 7.67E+27 2.42E+28
直径(2r) 1.25E+14 1.19E+15 2.37E+27 1.53E+28 4.84E+28
上記億Km 1.25E+03 1.19E+04 2.37E+16 1.53E+17 4.84E+17
上記光時 1.15E+02 1.10E+03 2.20E+15 1.42E+16 4.48E+16
上記光年 1.32E-02 1.25E-01 2.51E+11 1.62E+12 5.11E+12
上記億光年 1.32E-10 1.25E-09 2.51E+03 1.62E+04 5.11E+04

計算が合っているかどうか不安なので、Wikipedia超大質量ブラックホールについて調べたところ、ブラックホールの質量が大きくなればなるほど、中身がスカスカになるとのことです。

それにしても、まさか、宇宙全体のシュヴァルツシルト半径(の2倍)が、現在の宇宙の大きさよりも大きいとは、意外です。